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第二十二の鉄人 | 東北地方在住 瀬谷 潤 | |
投資に「酔い」は付きもの〜投資にも「向き」「不向き」がある |
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前回ぼくは、「大物を釣ろうと思ったら、船を操り、沖に漕ぎ出していくしかない」と書きました。 ところが、舟を操り、魚を獲りに沖に出てみると、別のある問題が発生します。 それは「酔い」です。 「酔い」とは体質的なものなので、強い弱いの差もあるでしょうし、人によってはまったく酔わないという人もいるでしょう。 実際に不動産投資を始めてみると、ストーブやボイラー、エアコン等の不具合や、家賃の遅延、空室の発生、階上からの水漏れ(これらはすべて実際にあった)等、様々な問題が発生するものです。 その問題に対し、動揺することなく、確実にそしてスピーディーに対処し、入居者の方には常に快適で安全な居住空間を提供し続けながら、収益を上げていかなければなりません。 株式投資にしても、サブプライム問題のような、突然の不安要因の発生で、株価が大揺れになることがあります。 海に出れば、天候が急変し大荒れになることもあるでしょう。 そんなときに船酔いで動けなくなってしまっては安全な航海ができないように、問題が起きる度に嫌気が差し、酔ったような状態になってしまう人に投資はできない、というか向いていないと思います。 ぼくが株式投資をしない大きな理由がこの「酔い」です。 株式の場合、なまじ毎日の相場が新聞に掲載されるので、その値動きを見ているだけで、ぼくは酔ってしまうんです。 やはり、投資には「向き」「不向き」というものがあると思います。 ぼくは株式投資には向いていない。というよりも、株自体余り好きではない。 そんなぼくでも、20年以上保有している株が一銘柄だけあります。 持っている理由は、その会社の行っている事業自体が好きで、応援したいからとか、株主配当が楽しみだからとか、株をまったく持っていないと、政治や経済全体の興味が薄れ、新聞を読む機会が減ることが嫌だからとか、色々あるのですが、結局は、いよいよ切羽詰まった時には売却し、当座の緊急事態を乗り切るためのレスキューボートにするためです。 幸い未だその株を、レスキューボートとして使ったことはありませんが(笑) 自分自身が「酔い」に対して、強いのか弱いのかは、実際に船に乗ってみなければわからないのと同じで、不動産投資も株式投資も、酔いやすいのかどうかは、実際に投資をしてみなければわからないと思います。 しかし、「酔いやすい」という体質的なものに対し、人には「慣れ」という能力が備わっていることも事実です。 ぼくも最初から、不動産投資に対し、まったく酔わなかったわけではありません。 「酔い」に対しては、努力と慣れで、ある程度は克服できるものだと思います。 著書紹介 『住宅ローン地獄からの生還』 マイブックル 『住宅ローン破綻 競売があなたを救う〜実践者が語る最後の解決策』 早稲田出版 オフィシャルブログ 『瀬谷流プチ不動産投資日記』 |