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第九の鉄人 | 神奈川県厚木市在住 S.M.(不動産コンサルタント) | |
夏の日の回想。:勝因は優秀な友人・知人と読書と天命。 |
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大学院の時、助教授として指導して頂いた先生の副学長退官記念パーティが有るというので20数年ぶりに桃太郎の里に行って来ました。日常生活に埋没してなかなか昔の事を思い出す機会が無かったのですが、懐かしい顔ぶれを見て20代の頃の事を色々思い出しました。 学生時代はもちろん気付きませんでしたが、こうやって振り返ってみると大学というのは思考プロセス形成上かなり重要ですね。退官記念講演を聞きながら少なからず起源が大学に有る事に気付きました。あまり勉強したという意識は無かったのですが、毎日優秀な先生や先輩に接したという事の影響はかなり大きかったようです。やはり、人間は若い頃優秀な友人・知人と出会う事は重要ですね。 しかし、私は工学系の勉強は苦手でした。幸い研究室が経営管理という事でかなり救われました。生来、こつこつ物を作るよりも、上手くやるとか楽にやって人を出し抜くとか、そういういたずらっぽいところが有ったのですね。ただ、これは戦略思考に繋がる投資には重要な気質だったような気がします。まあ、しかし工学部の学生としては優秀だったとは言えません。 就職してからは長い下積みにうんざりでした。だいたいMGRになるのに15年なんて日本企業は馬鹿な事をやっていたものです。米国のようにMBAを出たらMGRの方がよほど合理的だと思います。余談はさておき、入社して5年くらい経って仕事を覚えた後は岩波文庫ばかり読んでいました。人類の智を遡るのはとても興味深いものでしたが、結局人類の智というのは競争に勝つ為の論理とか戦略とかが大きなウエイトを占めているのですね。これが、地球上の生物の性なのでしょうか。しかし、思えば社員としてもすっかり仕事に飽いてしまって、入社7~8年後以降は精神的には不良社員でしたね。もちろん外には出しませんでしたが。 皆さんも若い内は本をたくさん読んで、読むスピードを上げる事です。最近確信しましたが、この習熟による読書スピードのアップは後々多くの情報を処理する為には極めて重要です。 そうこうする内に、無為自然でしょうか、会社の経営が怪しくなって来ました。しかし、会社人間として生きて来た人が将来について迷う中、投資に集中する事ができました。この部分は同じ悩みを持たれている人も多いと思いますが、クールヘッドで花より団子、冷静に行動してください。転職を繰返すかつての同僚を見ていると、何が良かったのかわからないものです。家庭の有る方は、転職よりも週末起業というか、複数の収入源の構築をはかるのが良いと私は思います。自信過剰で転職で落ちていった人は少なくありません。 光陰矢の如し、特に30歳を過ぎてからは早かったですね。年齢として戦略的に色々やらなければいけない事が増えるのです。やはり、20代でしっかり知識を身に付けて30で立つ、論語は勝つ為の実戦的な方法論だったのでしょうか。 しつこいようですが、考えて考えて考え抜いて頭の回転を早くしないと駄目です。斜に構えて醒めた事を言うのが利口なのでは有りません。無為必然、まるで何も無かったように物事を自然に運ぶ、これが本当の利口なのです。 しかし、なぜ結果として現在他の人はそんなに収入が少ないのでしょう。なぜ、複数の収入源を持つ事が当たり前だと思わないのでしょうか。勤め先の破綻、リストラのリスクが他人事とでも思っているのでしょうか。 振り返って見るに、人生はその時その時は常に一所懸命だったのですが、一体何だったのか、全てが複雑過ぎてよくわかりません。現実にドラマチックなターニングポイントなんて無くて小さな選択の積み重ねです。そして、おそらくその一つ一つの意思決定の積み重ねに能力の差が出るのでしょう。 投資は所詮銭勘定、リスク アット ヴァリューで確率の低い事象は無視しても良いかもしれませんが、人生は不測の事態に備えなければいけません。そして、もっと天命に気を配る事です。あなたがこれを読んでいる事自体、天命なのですから。 この時代に天命? そう思う人もいるでしょう。しかし、科学は生命を創造できなかったのです、そしてニーチェが殺した神は甦ったのです。 ちょっと若い頃を思い出した夏の一日でした。 |