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第九の鉄人 | 神奈川県厚木市在住 S.M.(不動産コンサルタント) | |
稼ぐのが日本の役割。:割り切って実利主義者として生きる。 |
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9.11イベント以来米国の行動がよくわからないという意見を良く聞きます。しかし、私は、逆に米国の判断がより鮮明になったと思います。自分の一族の将来に疑問が生じた時人間はどういう行動をとるでしょうか、それが答えです。 私は、米国は100年の計とでも呼べば良いのでしょうか、どんなものであれ将来に禍根を残すものは徹底的に芽を摘むと決めたように思います。まあ、例えれば徳川幕府のようなものです。そして、その武門の財政を裏で支えるのが商人の日本と学者の英国というところでしょうか。 そうなのです、日本は今後望むと望まないにかかわらず米国債を買って幕府の財政を支えなければいけないのです。この貢献こそが米国を中心とした世界秩序における日本の存在価値なのです。 ちょっとわかり難いのですが、これは日本人にとって心地良いという部分最適は許されないという事です。日本国民の快適性よりも世界の秩序を維持する為の国の収益が最優先となるのです。例えば人口が減るから経済が衰退するのは仕方が無い、なんて選択肢は無いのです。収益の為には必要な労働力は移民だろうがなんだろうが受け入れる、これがこの3国体制を支える商人としての役割なのです。 もっと悪い役回りはいくらでもあるのですから、私はこの日本の役割を日本人は受け入れなければいけないと思います。焦土の中からパックスアメリカーナの一翼を担うまでになれたのです、たいしたものではありませんか。 おそらくこういう背景から、グリーンスパンさんは米国経済の後退を避け不動産バブルを選択したのだと思います。9.11以降、米国自身米国民の安寧よりもパックスアメリカーナを最優先にしているように感じるのは私だけではないでしょう。 こういう状況を考慮して将来を予測しないと誤ります。今後米国は武門の常ですが多少財政を無視して突き進むでしょう。イランに対しても半年以内に空爆どころか核兵器を使うという人もいるくらい本気なのです。 やらなければいけないと思う事はやる。そして、その結果起きた問題はその都度叩いて行く、そういう事なのです。米国は戦時体制の中、覚醒し優柔不断を捨てたのです。 そういう中で、我々個人にとっての問題は、米国の行動の結果経済がどうなるかです。ひとつ明確なのは国の収益に貢献しない人間は今後優先順位はどんどん下がるという事です。稼ぎが悪ければ、最悪日本人は昔の小作人のように年貢を収めた結果、稗や粟のおかゆをすすって命を繋ぐなんて事も無い話ではないのです。年金なんていかに期待できなくなるか、容易に想像できる事です。 21世紀、自由とか福祉は後退の世紀になるでしょう。振り子は逆に振れ始めているのです。優先されるのは国力・強い企業・強い個人です。これは戦時体制下必然的な流れなのです。 皆さん戦時下の経済は荒れますよ、十分注意してください。核兵器でも使われた日には、世界経済がどうなるか未体験ゾーンです。 米国のやる事が善か悪か、そういう論議は不毛です。敗者には発言の機会さえ与えられないのです。当分の間割り切って実利主義者として生きる事です。 |