部屋探し体験談

札幌賃貸マンション「部屋探し体験談」

不動産会社勤務 東区在住 S.J. さん

 私は、これまでに三回部屋探しをしました。一度目は、大学に入学したときでした。平成4年の3月に合格発表のあと部屋を探しに札幌にきましたが、当時はバブルがはじけたといってもまだそれほど深刻に受け止めていない時期で、空室自体も少ないように感じました。時期的にいい部屋は決まっていました。地方から出てきた私は、知っている不動産業者もなかったので、入試のときの配布していたチラシを見比べて、よさそうな物件が多く載っていた不動産屋に行き3件ほど見て決めました。今思うと、大学に近い物件であることと予算以外はあまり考慮せずに案内した人の言うことをうのみに決めてしまったような気がします。入居して気づいたのは、浴トイレ一緒は考えていた以上に不便で、日本人なんだなと実感してしまいました。




 2回目に引越しをするときには、友達が決めた不動産屋に行き部屋を探しました。当時は、日中は大学、夜はアルバイトをしていてほとんど家にはいなかったので、こだわったのは立地条件と浴トイレ別ということぐらいでした。古い木造アパートで狭い浴室でしたが、浴トイレ別というだけで満足感がありました。浴トイレ一緒の部屋に住んでいた友達が遊びにきて、浴トイレ別なのを見て羨ましがっていたのを覚えています。




 3回目は、私が就職し、弟と一緒に暮らすために2LDKの物件を探しました。時間をかけてじっくり探そうとしましたが、兄弟だと騒いでうるさく近隣に迷惑をかけるかもしれないという理由で気に入った物件は大家さんに断られました。3度の部屋探しの中で一番よい営業マンで、一生懸命希望に合う部屋を探してくれました。私も、不動産に関係する仕事につき何度か仕事でもお付合いいただきました。




 3度の部屋探しとこの仕事をしていて感じることは、条件の中で譲ることができるものが何かをはっきりさせるのが大切です。中には、希望条件に合う物件もあるかもしれませんが、全部を満たす物件は予算オーバーというのが現実です。