8月, 2006
ビル購入
昨日、自社社屋隣の4階建て飲食店ビルを購入した。
世間では隣の土地は借金をしても買えと言われるが、たまたま隣のビルが売りに出ていたのでトントン拍子に話が進み買う事になり無事決済が終了した。
中島公園に向いて地下鉄駅出入り口から徒歩10秒程度の距離で希少価値の物件と言えるだろう。このような不動産を購入するには縁が必要だろう。
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第9の鉄人 神奈川県厚木市在住 S.M.(不動産コンサルタント)
朱に染まると一時の安逸は永遠になる。:夏休みは経済白書でおさらい。
先日帰宅途中のバスで英検に行く中学生と乗り合わせましたが、一人の女子学生がだらだらといかに自分は英語ができないか友人に説明していました。こんな年齢で既に競争を放棄し、低レベルの仲良しクラブを形成しようとしているのです。親が英検を強要しているのでしょうか、なんとホープレスな話でしょうか。
こういう現象はこの学生に限った話ではありません。私が職場で色々実験しているお話は以前しましたが、仕組みができて仕事がスムーズに流れるようになると大きな誤算が起こりました。更なる改善活動が自発的に起こって来る事を当然のように期待していたのですが、結果は全く逆となってしまいました。安定の中で猿が毛繕いするが如く緊張感が失われて来たのです。なんと凡夫というものは簡単に安逸と怠惰に流れてしまうものか、正直呆れてしまいました。
皆さん、正直なところ競争相手というのはこんなレベルなのです。こういう競争相手に勝つ事はそんなに困難な事ではありません。
とはいえ、どのくらい勝てるかはやはり能力によります。私の周りにも競争心ばかり空回りしているような人がいますが、気ばかりはやって結果がついて来ないのでいらいらがつのるばかりです。見ていて滑稽なのですが、解決しなければいけない問題に対し自分の能力が無いという事がわかっていないのです。
よく勘違いしている人が多いのですが、例えば運動神経が良かろうが悪かろうが投資家の価値に関係は有りません。目的とする事をなす為に関係の無い能力には価値は無いのです。もちろん、人間力というような異なる次元では価値は有りますが。
能力は獲得するには、やはり登龍門ではありませんが、鯉が滝を登るような継続的な努力は必要です。この努力を習慣化できないと龍になれないのです。勝つという意思と勝つ為の能力をたかめる努力、このセットのみが人間を大きな勝利に導くのです。
まあ、親友にするのはこういう目標を持って黙々と努力をしている人間です。そういう人間がいない時はブッダが言われたようにサイの角のように1人で歩むしかありません。間違っても仲良しクラブで一時の安逸をむさぼってはいけません、その一時は永遠になってしまう事でしょう。
そう、平成18年度の経済白書が出ました。当然ですが、最新の経済状況を把握するのにこれほど要点をまとめたものは有りません。最近はネットで見る事ができるので本当に重宝です。
ちょうど0金利が解除されたところですが、金利上昇下における変動金利の住宅ローンの返済能力の話にちょっとページがさかれていました。やはり経済のプロとして異常な低金利を自覚する事無く家を購入して来た層の将来に不安が有ったのでしょうか。しかし、いつも言って来ましたが、3~40代は債務超過なのですね。持ち家に体をはってどうするんだと思うのですが。
そして、貯蓄―負債も年収別でみるとほとんど500万円程度なのですね。正直恐ろしい低資産状態です。こんな小船ではこれからの難局を乗り越えるのは難しいでしょう。まあ、家を買って安心している事態ではないのですが、知識が無い事から生じる意思決定というのはこんなものです。
しかし、本当に能力が結果に大きな差を与えるようになりました。この変化のスピードと格差はいったい何なんでしょう。ネット社会が時空のスケールを変えたという人がいますが、何かこの前までGTRが早いと言っていたのが、公道にSLRやカレラGTが解き放れたような能力の差を感じます。
さあ、夏休みは避暑にでも行って経済白書をじっくり読んで、競争力を高め、レースに備えましょうか。SLRとの競争はどだい無理な話ですが、人生最低完走くらいはできないと困りますからね。