契約の解除 【けいやくのかいじょ】 |
民法上は、売買・贈与契約等の非継続契約と、賃貸借、雇用、委任、請負等のように一定期間継続する契約の両方について「契約の解除」という用語を用いているが、本来は、売買契約等、いったん成立した契約を一方の意思表示によって、当初に遡って解消させることをいう。
契約の解除は、契約締結の際、一定の事由があるとき解除を認めるという合意をしておいた場合(約定解除権)か、履行遅滞(民法541条)、履行不能(同法543条)等、法定の事由がある場合(法定解除権)でなければ、これをすることができない。解約手付、買戻しの特約のあるときも解除権の留保があったものとされる。契約解除は相手方に対する意思表示でなされるが、履行遅滞の場合にはその前に催告を要する(同法541条)。解除により各当事者は原状回復義務を負い、もし損害があれば賠償請求もできる(同法545条3項)。
なお、賃貸借、雇用、委任請負等の契約の解除については、将来に向かってのみその効力を生ずるものとされ、いつでも契約を解除することができるが、相手方に不利なときに契約を解除する場合は、損害賠償を支払わなければならない(同法617条、620条、626条、630条、635条、651条、652条)。 |
軽量鉄骨 【けいりょうてっこつ】 |
正式名称は「軽量形鋼」(けいりょうけいこう)。
厚さ6ミリメートル以下の鋼板を、複雑な形状に折り曲げてつくった鋼材のことである。
この軽量鉄骨には、断面の形状等により多数の種類がある。
もっともよく使用されるのは、断面の形状がアルファベットの「C」に似たもの(「リップ溝形鋼」)である。 |
軽量鉄骨構造 【けいりょうてっこつこうぞう】 |
鉄骨構造のひとつ。
軽量鉄骨構造とは、次のような特徴を持つ鉄骨構造である。
1)軽量鉄骨を柱・梁として使用する。
2)ブレース(brace:留め具)で柱・梁を対角線につなぐことにより、水平方向の外力に対抗できる構造をつくる。
3)木質系パネル・軽量気泡コンクリートパネル・窯業系パネルなどで壁・床を構成する。
従って、「軽量鉄骨構造」とは、在来工法の木造建築物における木造軸組を「軽量鉄骨とブレース」に置き換えたものであると考えることができる。
こうした「軽量鉄骨構造」は一般住宅やアパートに使用されることが多い。 |
CATV 【けーぶるてれび】 |
地上波・BS波・CS波のテレビ番組を、通信ケーブルによって各家庭へ送るサービスのこと。各地域で設立されたケーブルテレビ会社と各家庭が契約をすることにより、番組を視聴できるようになる。通信ケーブルは、光ファイバーによる幹線と、幹線から枝分かれして各家庭に引き込まれる同軸ケーブル(メタルケーブル)から構成されている。
またこのようなCATVの通信ケーブルを利用して高速のインターネット接続を行なうサービスが開始されており、こちらは「CATV」または「CATVインターネット」と呼ばれている。
このインターネット接続サービスでは、家庭にケーブルモデムを設置し、これに同軸ケーブルを接続する。通信速度は数Mbps(bpsは1秒間に1ビットのデータを送信できるという単位)という高速である。初期費用は数万円、月額費用は5,000円前後が主流。 |
化粧合板 【けしょうごうはん】 |
普通合板の表面をプラスチック材料などで覆ったもの。 |
下水 【げすい】 |
雨水を汚水をあわせたものを「下水」という。
1)雨水
街や建物の敷地に降った雨のことを「雨水」という。
2)汚水
水洗便所から排出される排水(し尿)と、台所や風呂場から排出される排水(雑排水)とをあわせて「汚水」という。
なお「下水道」とは、雨水と汚水をあわせた「下水」を処理するためのシステム全体を指す言葉である。 |
下水道の処理区域 【げすいどうのしょりくいき】 |
水洗便所から排出される排水(し尿)を、浄化槽(し尿浄化槽)によって浄化することなく、下水道管へ放出することができる区域のこと。
したがって、この下水道の処理区域では、一般の住宅では、浄化槽(し尿浄化槽)の設置は不要である。 |
下水道の排水区域 【げすいどうのはいすいくいき】 |
水洗便所から排出される排水(し尿)を、浄化槽(し尿浄化槽)によって浄化した上で、下水道管へ放出しなければならない区域のこと。 |
下駄ばきマンション 【げたばきまんしょん】 |
1階や2階を商店や事務所、駐車場にし、それ以上を住宅にしたマンションの俗称。下駄ばき住宅ともいう。
おおむね昭和40年代以降登場したもので、住宅部分と比較して面積が異なったり壁量が少なかったりするため(駐車場の場合はとくに顕著)、耐震性には十分な配慮が必要になる。 |
結露 【けつろ】 |
空気の温度を徐々に下げていくと、ある温度で空気中の水蒸気が飽和状態になり、さらに下げると過飽和状態になり水滴となる。これを結露という。
住宅の床・壁・天井や窓ガラスなどに結露すると(これを表面結露という)、カビや汚れの原因になる。また、断熱材や構造部材などに結露すると(これを内部結露という)、断熱性能はゼロ状態になるし、建物の耐久性を著しく低下させることになる。 |